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森に遊びに行くと色々な物を持って帰ることがあります。それは森からいただく大切な宝物。
何かを作るということは、森と自分が「つながっていること」を意識するために役立ちます。森に入る時や入った後、プログラムにちょっとした広がりを持たせたい時など、森とのつながりを感じられるような活動を取り入れることで、個人的な楽しみにもつながり、森に継続して足を運ぶきっかけとなるでしょう。そして何より「おいしい!」「楽しい!」「また行きたい!」ということが大切なのです。
ここではスタッフが活用している「また森に行きたくなる」仕掛けのいくつかをご紹介します。
木のマグネットづくり
木の種類によって触感や香り、木目の違いなどを感じることができます。森にある木と木材のつながりを理解し、自分でつくったものを大事にすることで、木のありがたみに気づきます。マグネットは、どの家庭の冷蔵庫にもついている利用頻度の高い小物。よく触れるものに、木片をとりつけることで、より一層機との距離が近くなります。
【材料】
木片素材、粘着材付きマグネットシート、紙やすり、
カッティングマット、クルミの実、木綿布、輪ゴム
樹液採取
雪がとけて目覚める樹木の生命の息吹を感じます。
採取した樹液はそのまま飲んだり、調理に使用したり味わうことで、森への感謝の気持ちを育みます。樹液の使い方はとても簡単。普段の水と同じように使うだけです。でも料理の出来栄えは全然違いますよ。
また、樹液の採取には、シラカバの性質を読み解くことが重要です。日当たり、天気、気温でまったく変わってきますので、よく見極めながら採取してみましょう。
【材料】
電気ドリル、ホース、ホースジョイント、容器
ジャムづくり
森の中には食べられるものがたくさんあります。
木の実を摘み取ってジャムにします。森からの恵みを味わうことで森を身近に感じる気持ちを育みます。木の実は、採取時期が重要です。採る時期が早いとおいしくないし、採る時期を逃すと、他の動物に採られてしまいます。森の生き物と、私たちの勝負?ですね。森の生き物たちの動きを想像しながら採取に出かけましょう。
【材料】
鍋、食材(ハスカップ、木いちご、ヤマブドウなど)
ほだ木づくり
森からでる間伐材などを使ってキノコのほだ木をつくります。
木の種類によって生育するキノコが違ったりと、森の中の命の循環を学びます。「菌」という、なかなか人目に触れない、でも必ず「そこ」にいる、いわば木と我々生き物をつないでくれている生き物の世界をうまく理解し、操る仕事です。
【材料】
材料:駒菌、ドリル、木槌、木
笹であそぼう
森の下草を刈ると同時に笹で遊びます。
森の成長のために良いことをしながら、さらに有効利用することで森とのつながりを強固なものにします。ササがあると、ネズミが逃げ込みやすいから、キツネよりもイタチやテンと言った細長い動物が増える。でもササが多ければ、ササ以外の草花が育たない。はてさてこの森にはどっちがいいのか・・・。そんなことを考えながら、刈る範囲をよく考えて行動します。
【材料】
笹、剪定バサミ、麻ヒモ