
森と子どもたちをつなげるために絵本はとても重要です。
ここでは森の活動で活用しやすい代表的な絵本をご紹介します。幼児期の子どもにとって絵本は日常生活の一部となっており、活動の導入として絵本を読むことにより、不安な気持ちを和らげたり、わくわくする期待感を膨らませたり出来ます。絵本と森の中の遊びを重ね合わせたり、感性を刺激したり、様々な効果が期待できます。
てぶくろ
秋から冬の柴刈りシーズンにぴったりの絵本です。
こんな小さなてぶくろには生き物が入りきれないよ。森の生き物のために小屋を作ってあげよう。
そんな言葉がけと一緒に枯れ木を集めます。集めた木は薪として活用できます。
キンダーブック〜しぜん〜
しぜんとのつながりが分かりやすい本です。
種や草木など、身近な生物のからくりを、小さな子でも分かりやすいように説明してくれています。子どもたちが見つけてきた生き物や木の実などを調べたり、再確認するといった「まとめ」の時間によく使います。文字は読まなくても、絵や写真を見せるだけでもぐっと理解が深まります。
ふゆめがっしょうだん
小さな冬芽をみんなで共有するのにぴったりの絵本です。
冬芽の観察はとても魅力的ですが、大勢で一つの冬芽を観察するのは難しいものです。森に出かける前にこの絵本を読んでいくと、スムーズに活動に入れます。
よもぎだんご
「春の野草をたべよう」にぴったりの絵本です。
よもぎ、なずな、よめな、いたどり、つくし、せり、のびるといった春の野草が登場します。森からの恵みをいただく新鮮な喜びはこの本から始まります。
どんぐり
「たねさがし」にぴったりの絵本です。
舞台は北海道。ミズナラのどんぐりを利用するえぞりす、しまりす、みやまかけす、えぞあかねずみが登場し、種が発芽し大木になるまでのつながりを語りかける科学絵本です。
いいことってどんなこと
雪国の春探しにぴったりの絵本です。
早春の森に出かける活動の前に読むと、子どもがもつ感性をうまく引き出せます。雪のしずくや川の流れ、風の音が語るいいことをさがしにでかけましょう。
たねのずかん
「たねさがし」にぴったりの絵本です。
種子散布という種の運ばれ方について分かりやすく描かれています。種子や種子散布の多様性の気づき、発見のための視点を提供してくれます。小学生にも活用可能です。
とべバッタ
子どもの小さなチャレンジ前にぴったりの絵本です。
うす暗い森や藪の中に入っていくのは勇気がいるものですが、この絵本が背中を押してくれます。未知なる世界に挑む勇気をもらえます。